SIWAの作品の前では、なぜ人は笑顔になるのだろう
Share
SIWAの作品の前では、なぜ人は笑顔になるのだろう

ティンガティンガ展の会場を歩いていると、不思議な光景を目にすることがある。
来場者が作品の前で自然と笑顔になるのだ。
もちろんどの作家の作品も魅力的である。
しかしSIWAの作品には、どこか特別な優しさがあるように感じる。
SIWAは、ティンガティンガ創始者エドワード・サイディ・ティンガティンガの家系に生まれたアーティストとして知られている。
その名前を聞くだけでも興味を持つ人は多い。
だが、実際に原画を見た人の多くは、その背景以上に作品そのものに惹かれている。
ピンク。
黄色。
オレンジ。
緑。
鮮やかな色彩が画面いっぱいに広がり、その中を動物たちや鳥たちが自由に歩き回っている。
どこか夢の世界のようでもあり、子どもの頃に見た絵本の世界のようでもある。
展覧会では、まず遠くから作品が目に入る。

そして近づいていく。
すると細かな模様や色の重なりに気づく。
さらに近づくと、筆の跡や絵具の質感まで見えてくる。
その瞬間、写真では伝わらなかった魅力が一気に現れる。
ティンガティンガはネットでも楽しめる。
しかしSIWAの作品は、原画を見た時に本当の魅力が現れる作家のひとりだと思う。
だからこそ展覧会で見てほしい。
画面越しではなく、実際の作品の前で。
きっとその優しい色彩と温かな世界観に心を奪われるはずである。
