展覧会で作品を見ていると、不思議なことがある。
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なぜMALIKITAの作品は何度見ても飽きないのか
展覧会で作品を見ていると、不思議なことがある。
最初に目を引いた作品とは別の作品が、帰る頃には一番印象に残っていることがあるのだ。

MALIKITAの作品は、まさにそんな絵である。
初めて見た時は、その情報量の多さに驚く。
たくさんの人々、建物、乗り物、動物、木々、色彩。
画面の中には実に多くの要素が描き込まれている。
しかし、それらが雑然としているわけではない。
一つの街があり、一つの物語があり、一つの世界がある。
だから見る人は自然と絵の中を旅し始める。

市場の隅で話している人。
道を歩いている人。
乗り物を待つ人。
働く人。
笑う人。
一人ひとりに目を向けていると、時間が過ぎるのを忘れてしまう。
実際、ティンガティンガ展でもMALIKITAの作品の前で長く立ち止まる来場者は少なくない。

近づいて見る。
離れて見る。
また近づく。
そのたびに新しい発見がある。
これが写真と原画の大きな違いでもある。
ネットでは全体を見ることはできる。
しかし原画の前に立つと、小さな人物の表情や細かな描き込みまで見えてくる。
まるで一冊の物語を読んでいるような感覚になる。
だからMALIKITAの作品は飽きない。
一度見て終わりではない。
二度目も三度目も新しい発見がある。

それが多くの人を惹きつける理由なのだと思う。
もしティンガティンガ展を訪れる機会があれば、ぜひMALIKITAの作品の前で少しだけ立ち止まってほしい。
急いで見過ごしてしまうには、あまりにももったいない世界がそこに広がっている。