MALIKITAが描くのは、タンザニアの日常そのものである
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MALIKITAが描くのは、タンザニアの日常そのものである
ティンガティンガというと、ライオンやゾウ、キリンを思い浮かべる人が多い。
もちろんそれは間違いではない。
動物たちはティンガティンガを代表するモチーフである。
しかしMALIKITAの作品を見ると、ティンガティンガにはもうひとつの魅力があることに気づく。
それは人々の暮らしだ。

タンザニアの街。
市場。
病院。
学校。
美容院。
フェリー乗り場。
日常の何気ない風景。
私たちが旅行で訪れたとしても見過ごしてしまうような場面が、MALIKITAの筆によって鮮やかな作品へと生まれ変わる。
だから彼の作品を見ていると、まるでタンザニアを旅しているような気持ちになる。

そこには観光パンフレットには載っていない景色がある。
実際に暮らしている人々の息づかいがある。
それがMALIKITA作品の大きな魅力だ。
展覧会では、
「こんな風景があるんだ」
「この人たちは何を話しているんだろう」
という声を耳にすることがある。
見る人が自然に想像を始めるのである。
それは単なる絵画鑑賞ではない。
タンザニアという国に触れる体験に近いのかもしれない。

ティンガティンガの原画には、写真では伝わらない温度がある。
特にMALIKITAの作品には、人々の暮らしの温かさがある。
だから私は、ネットで作品を見て気になった方には、ぜひ展覧会で原画を見てほしいと思う。
そこには画面の中だけでは出会えないタンザニアが待っている。